超水滴法を用いた台風環境場における積乱雲に対する数値実験

ふでけんHP

Results and Analysis

過冷却水滴

過冷却水滴を強制凍結した時刻(t=29)における強制凍結実験(freezing)と同時刻における基準実験(original)の各水物質カテゴリを描画した(図5).橙色の枠で囲った位置が強制凍結を指定した高度で,基準実験では白色(過冷却水滴)だった部分が,強制凍結実験では無くなっているのが確認できる.

Fig.5
図5 過冷却水滴の強制凍結

降水

基準実験(original)と強制凍結実験(freezing)の1時間換算総降水量および降水強度の時間変化は,図6に示す通りとなった.総降水量は11.6%減少し,降水強度はピーク時の値が約半分になった.

Fig.6
図6 総降水量および降水強度の時間変化

微物理量の変化

過冷却水滴の強制凍結により,氷晶や雪といった固体物質が急増化した(図7左/灰色が雲水,水色が雨,桃色が氷晶,橙色が雪,黄緑が霰を意味している).また,過冷却水滴の強制凍結によって,氷晶や雪の粒径は小さくなった(図7右).

Fig.7
図7 (左)高度5-6km鉛直平均した雲内部の構成割合 (右)氷晶+雪の平均粒径